カラコロと小気味良い音を奏でる缶の中には、 神様の涙が詰まっている。 ―――ドロップ カラコロ、カラコロ、 私が走るのと合わせて、鞄の中のドロップが音を鳴らす 「お待たせ!」 人ごみの中、彼の存在を見つけて駆け寄る。 人とは違う雰囲気の彼。 長い前髪や、細すぎる身体も関係あるのかもしれない。 「行こうか」 「うん!」 学校帰り、私達はたまにこうして駅前で待ち合わせる。 そして、その日にあったことや、次のデートの予定を立てながら、家路につく。 カラコロ、カラコロ。 「…アメ、一個ちょうだい?なんか喉、ヘン」 「いいよー。乾燥?」 「そうみたい」 コロン、 涙の粒をひとつ。 「はい。」 「ありがと…わ、チョコレートだ」 なんとも言えない微妙な顔をする。 確かに、チョコレートは意味が分からない味がすると思う。 「あはは。多分失恋したときに落とした涙だね〜」 「は?」 ドロップは、神様の涙。 泣き虫の神様は、人間が好きだった。 けれど、直接人間を助けることはできない。 だから、人間が困っているのを見て悲しんだ神様は、自分の涙に力を込めた。 “私の涙で、世界中の人間が笑顔になれますように” み〜や様はチョコレート味好きそう。 なんか小さい時に聞いた童謡?に、そんな歌があったなあ、と。 すっごいうろ覚え。 ごめんなさーい…